2014年5月29日

何かを介して……

風

19世紀に活躍した女流詩人ロセッティが残した詩の中で、いちばん好きなのが「風」という名の作品。昔むかし西条八十さんが訳して唱歌にもなっていました。

「風」
誰が風を見たのでしょう
僕もあなたも見やしない
けれど木立が頭を下げて
風は通り過ぎてゆく

この詩を初めて知ってから、頭の中で描くイメージの枠が広がりました。間接的に理解することで思考の「幅」が広がったというか……。そういえば、僕たちのまわりには、じつは目に見えないものばっかりで、愛も、思いやりも、優しさも、すべて何かを介さないと知ることはできないし、伝えることが難しいもの。イメージ力も大切になってきます。それを無理やり感じようとしたり、または相手から奪おうとしたりするから争いごとへとつながってしまうのでしょう。わかっちゃいるけど繰り返される。僕だって、人のことは言えません。

心の眼(心眼)を育てることでしょうか。シックスセンス(第六感)を養うこと? まずは気持ちをいつも穏やかに。できるだけカラダに優しいものを食べることも。毅然とした態度で強さとしなやかさを。いっそのこと、それら全部を手放すことも、時には必要なのかもしれません。

何かを介して……。

何かに置き換えて……。