シリーズ3部作『器』『運』そして完結編が『天』

『天』

天「天は私たちに絶対なる自由意志を与えてくれました。その自由意志がいいほうに行っているときは、どんどんひらめきとかを与えてくれますし、いい人と引き合わせてくれるんです。それが、天がつくったこの世のしくみなんです」

天……わかるようでわかりにくい世界。そうとらえてしまっている人も多いかもしれません。ちょっと宗教的なニュアンスで解釈してしまう人も。ところが、私たちが住んでいるこの国には、ずっと昔から言われていることがありました。

「誰も見ていなくても、お天道さまが見ているよ」

大いなる命の大本のような存在がいて、いつも私たちを見守ってくださっている……そのような教えというか智恵。そこから思いが発生して、生きとし生けるものすべてに「かみさま」が宿っているという考え方が生まれます。良い悪い、好き嫌いは別として、そのような大きな眼差しを感じながらの生の営みが古くから息づいていました。

当代きっての実業家「師弟」が綴ってくれたシリーズ3部作の完結編として、一人さんは「天」をテーマとしました。上記した「お天道さま」も広義で見るなら、一人さんが掲げた「天」と通じるでしょう。

「滋賀県の近江商人の人たちは《三方良し》という商いをしていたよね。“売り手良し”“買い手良し”“世間良し”。でもね、俺はこれからの時代はもう1つ増えて《四方良し》だと思うの。“売り手良し”“買い手良し”“世間良し”そして“天が良し”。この4つがあればうまくいくよ」

どんな世代の人たちにも、『器』『運』『天』の3部作をお読みいただければと思います。必ず、自分らしく生きていくうえでのヒントと出会えるはずです。

2013年7月30日 初版発行
ブックデザイン●渡辺弘之

斎藤一人&柴村恵美子著
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